目次
コンプライアンスって、何ですか?
これまでハラスメントについて色々とお伝えしてきました。
実は、このハラスメント。
新しく2022年4月から、パワハラ防止法が中小企業に義務化されることから、このところ特に注目されていますが、実は以前から各企業では、ハラスメント事案を出さないよう規定されているはずです。
それがコンプライアンス。
今回は、このコンプライアンスについてお伝えしていきます。
そもそも、コンプライアンスって何でしょう。
コンプライアンスの語源はComply。
応じる、従う、守るといった意味があります。
「コンプライアンス違反」という言葉を聞くと、法令遵守と解釈されることが多いですが、「社内規定」「企業理念」「会社の常識」という部分が含まれます。
そのため、企業でいうところのコンプライアンス違反は「会社が守るべきと規定したルールに違反した」と解釈されるわけです。
コンプライアンスを守ろう!!!
と声高に言われても、よく分からない人もいると思いますが、会社のルールを守って社会や企業の要求、期待に応えましょう!ということになります。
では、企業内でいうところの守るべきものとは、どのようなものが挙げられるでしょうか。
- 情報資産
- 著作権
- 雇用、労働に関すること
- 業務命令、社内手続き
- ハラスメント
- モラルを守った私生活を送る
等、これ以外にも多くのことが挙げられます。
企業や社会から求められている「守って当然のこと」のなかに、もともとハラスメントは含まれています。
入社時にも会社の規定を守るという部分で、多くの方が誓約書にサインをしているはずなのですが、ハラスメントをはじめとする不祥事は、なかなかなくなりません。
不祥事が起こりやすい企業って?
では、みなさんは、「不祥事が起こりやすい企業」を思い浮かべるときに、どんな特徴を想像しますか。
当社のコンプライアンス研修でも同じ質問をするのですが、
- ワンマン気質
- 臭いものにはふたをする
- なかったことにする
- とりあえず、バレなきゃOK
- 評価が下がるから何も言わない
- 何かあればすぐに退職する(させる)
のような意見が多く出ます。
ハラスメントはコンプライアンスの中に含まれるというお話をしました。
ハラスメントが起こるということは、不祥事が起こりやすい企業の何かしらの特徴が裏に潜んでいるということと言い換えられます。
ハラスメントは良くないことだ!
ハラスメントをなくそう!
といったような啓蒙活動や研修は、とても大切なことです。
しかし、その前にコンプライアンス違反を引き起こすような企業文化になっていないか、改めて考える必要があるかもしれません。