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セクハラあれこれ
- 女性スタッフがお客様に気が付かずに、違う方向を向いて立っていたため、男性管理者が「お客様ですよ」と肩を叩いたところ女性スタッフから「セクハラだ」と大騒ぎになった。
- 女性スタッフが男性スタッフの年齢当てゲームをしていたのを聞いて不快に感じた。
- 男性管理者から業務を教わる際、言葉で十分なのに不必要に身体を触られた。
- 最寄駅が上司と同じで、365日監視されているように感じる。
- お盆の時期に、全員浴衣で来るようにという通達があって不快だった。
以前、ハラスメント研修を実施した際に受講生の皆さんからいただいたアンケートのコメントの抜粋です。
いかがですか。
え?そんなことで?と思う方もいるでしょうし、そうだそうだ!ハラスメントだ!という方もいるのではないかと思います。
セクハラの種類
セクハラには、対価型と環境型と大きく分けて2つあり、上記アンケートは環境型に該当します。
環境型というのはさらに下記の3つに分けられます。
視覚型…卑猥な写真を掲示、露出度の高い服装を強要
発言型…性的な冗談を繰り返す、性的な内容の噂を流す
身体接触型…胸やお尻に触る、不用意に触れる
あ~なんとなくわかる…というものが多いかもしれませんね。
ちなみに、視覚型→発言型→身体接触型の順に被害者に与える精神的被害が増大する傾向にあります。
ポイントは、日頃から同じ行為が繰り返され、被害者の我慢の限度を超えるか、今後エスカレートする恐れがあるかが判断基準です。もちろん、一発アウトになる可能性もあるのがセクハラです。
対価型は、これにプラスして解雇や降格、降給等が発生するようなケースになります。
先ほどのアンケートの事例で言えば、浴衣を着てこなかったら翌月から時給が下がった…のようなケースがあてはまります。
セクハラの判断基準
セクハラの判断基準は、被害者の我慢の限界を超えればセクハラになる可能性が高いです。
男女間で認識に大きなずれがあったり、良好な関係性を築いてきていたのでそんなことになるなんて!と思うケースがほとんど。
セクハラをなくそう!ハラスメントをなくそう!と言っていても、なぜそれがハラスメントなのかが理解できなければ、企業内のハラスメントはなくなりません。
組織内で、セクハラをすることでの影響度合いなどを確認する機会を設けると、社員がそれぞれ考えているレベル感や意識が垣間見えるのではないでしょうか。