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セクハラのはじまり
セクシャルハラスメント、略してセクハラ。
このセクハラ事件のはじまりって、ご存じですか。
有名な話なので、知っている方も多いかもしれません。
なんと、今から30年以上も前の1989年、セクシャルハラスメントという言葉が流行語大賞を受賞し、そこからハラスメントという言葉が浸透し始めました。
すごくないですか。
30年以上前の社会的問題が、未だ、解決されず死語にならないっていう言葉。
他にありますかね。
ちなみに、社会的問題ではありませんが、同じ1989年に流行語大賞だったのは「オバタリアン」です。
昨年の流行語大賞の「3密」はちょうど社会的問題ですが、「密を作らない!」とか「密を回避!」とかで日常的に使うものの、「3密」っていうキーワードで使うこと減りましたよね。
何も変わってない?!
そう。
セクハラって、大昔からあって、結果、何も変わっていない。
むしろ、○○ハラスメントの種類が増えちゃっているというのが現状なんですよね。
女性の社会進出に伴い、それまでは黙認される傾向にあったことが、表面化した1つの現象だといえます。
さて、そのハラスメントが流行語大賞になった数年後の1992年。
日本で最初のセクハラ事例がありました。
出版業界で、男性編集長と女性社員によるもので、当時ニュースでも大きく取り上げられました。
この事例、男性編集長がクライアントに女性社員に対する性的発言を吹聴したことが発端です。本来、きちんと事実確認をするべきはずの経営者側も、編集長と上手くやれないのであれば…と、任意退職を促した形になり、まさに当時の男性中心社会から発生してしまったハラスメント事例だったのではないかと思います。
全従業員が同じ目線でいる必要があります
さて、時代は平成から令和に移り、世の中の常識もハラスメントに対する男女間の認識も大きく変わりつつあります。
とはいえ、政治家による女性蔑視発言や男女の業務分担の差別等、まだまだハラスメントに直結するズレが多くあり、頭を悩ますところです。
稀に、経営層のみにハラスメント研修を実施している企業さんがありますが、当社ではあまりお勧めしません。
ハラスメントは、同僚同士でも部下から上司への事例も数多くあります。
全従業員が同じ目線、同じ感覚でハラスメントに対する知識を持ち合わせておく必要があると考えています。