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ベアラボのOJTトレーナー研修
~ご受講いただいた企業様編2~
ベアラボのOJTトレーナー研修は、通常研修と速習研修の2種類あります。
今回は、速習版研修をご受講いただいた企業さまをご紹介します。
実は、速習版研修。当社では、あまりお勧めしていません。
というのも、通常版は1日ではなく5日~6日間(2~3ヶ月)かけて実施する研修。
その間、次の研修までに当日学んだことを実践してきてもらう研修外のワークが発生しています。
そこで気づいた内容や課題を、次の研修で持ちよって解決してもらうという仕組みを取っているのですが、速習版はなんと1日の完結型。
それでも、業務が忙しく速習版で何とか今の状況を凌ぎたい!とおっしゃる企業様は多いもので、2021年5月のリリース以降、根強い人気となっています。
今回ご紹介する企業様は、すでに、業務フローと業務マニュアルが完備されていた企業様のため、速習版で十分な成果が得られた一例となります。
本社:東京都
業種:サービス業(飲食)
都内拠点:2拠点
【受講前の様子】
- 飲食店のためアルバイトが多いが、大学4年生だったメンバーが一気に退職してしまい、新人が定着しない。
- 募集するとすぐに集まるが、ミスが多く、提供品質にムラが出ていて困っている。
- マニュアル通りの対応とすることを業務研修では実施しているが、そもそものコミュニケーションの部分がOJTトレーナー(店長)に足りていない状態。
- 各店舗で募集をかけてそのまま配属なので、店舗間の交流もなく、育成方法もバラバラの状態。
【研修対象者】
店舗開発マネージャー
【研修後の様子】
まずは、店長とアルバイトリーダーに会社のミッションやビジョンを共有。
同時に、スキル習得のための標準時間をそれぞれの店舗に出させたところ、バラバラだったため、そのバラバラの理由やギャップを解き明かすためのディスカッションを実施しました(ベアラボにてお手伝いさせていただきました)。
今まで、両店舗の店長の考え方が全く一致しておらず、新人に対する受け入れも「働きたいから応募したんですよね?」というスタンスで、若干高圧的な態度に困っていたのですが、それではいけない!変わらなくちゃ!ということに気付いてもらうことができました。
新人スタッフの研修をあえて、両店舗で協力して実施することにし、それぞれの店舗のシフト不足日は、店舗間で相互扶助できるようになりました。
なによりも、アルバイトさんが楽しそうにお仕事をしてくれている様子がよく分かるようになり、既存メンバーが新人さんの受け入れに対して積極的になりました。
コロナでイートインを止め、お持ち帰りのみに切り替えたこともあり、店舗教育の時間が多くとれたことは、ラッキーでした。
今度は、アルバイトさんの社員登用施策について相談させてください!
上記は、研修後にヒアリングをした際にお伺いした内容ですが、研修前よりも明るく前向きな発言が多かったと強く感じました。
店舗の姿勢が従業員の姿勢に伝播
特に飲食店については、現在、とても厳しい状況になっていますが、こちらのクライアントさんは早い段階で店内飲食をやめ、お持ち帰り専門に切り替えました。
その間に店舗スタッフの教育に時間を割き、雇用の継続を図っていた姿勢は、大変感心させられました。
一定期間におけるOJTかもしれませんが、人材育成と店舗のビジョン等を一致させたことで、滞っていたスタッフ間のコミュニケーションが円滑に流れだした一つの事例だと感じます。