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ベアラボのOJTトレーナー研修3
先日、OJTの1講目、2講目で実施している内容を書かせていただきましたが、今回は3講義目に実施しているコミュニケーションについてご紹介してみようかと思います。
この3講義目、かなりの確率で研修時間が超過気味になるほど、受講後の質問が多い講義です。
こういうケースの場合は、どんな関わり方をしたらいいですか?
回答に困るもののときは、誰に相談したらいいですか?
質問されても、自分が答えられなかったらどうしましょう。
そうですよね。
コミュニケーションと一言で言っても、通常のコミュニケーションとは違います。
新人さんに対する管理者でもなんでもない、あくまでもOJTトレーナーとしてのコミュニケーションの取り方を学ぶ内容になっています。
そのため、質問や報連相等、どれをとっても、する側じゃなくてされる側のテクニックを学んでいただきます。
OJTトレーナーに任命されるのは、だいたい新卒2~3年目から5年目までの若手が多い傾向にあります。そのため、新人さんの「管理」といっても、ピンとこないんですよね。
自分が、新人のときにしてもらったことをしてあげればいいんだよ!
という言葉で伝わる方は、残念ながらほとんどいらっしゃいません。
それほどまでに、きちんとしたOJTができている企業さんは少ない状態です。
新人さんへの質問の仕方は?
例えば、こんな残念質問。
人が育つ質問の仕方に変えてみてください。
Q:どうして、何度やってもできないの?
Q:今の説明でわかった?
新人さんにどうやって褒める?
そして、例えばこんな質問。
自分が褒められて嬉しい言葉1分間で10個以上書き出してみましょう。
その言葉、自分がやっている仕事内容を知らなかったら出なくないですか?
ということは、新人さんをよく観察しないと褒められませんね?
新人さんにどうやって指導する?
更に、こんな感じ。
休憩時間から毎回、超過して戻ってくるメンバーになんて声をかけますか?
ルールだから?周りに迷惑かけるから?なんで休憩時間内に戻ってくる必要があるんでしたっけ?
そうなんです。
ちゃんと誰も教わっていない。
でも、その教わっていないことを求められる時代になってしまいました。
そういえば、自分が新人だった時ってどうだったっけ?
自分が新人だった時、上長に声がかけにくい時って、どんな時でした?
という質問をすると、
イライラしてそうな時
前に教わったことをもう1回聞かないといけない時
忙しそうな時
等、出るわ出るわの状態です。
じゃ、そういう態度、自分がしてたら新人さんは声をかけにくいってことだよね?
というと、はっ!とする。
どんなに素敵な内容の研修をしても、自分で気づかなければ、何も聞いていないのと同じなんですよね。
そういう意味では、OJTトレーナーになる前の方の研修は、これから待ち受けることを考え、すべてが自分事。
配属先に戻ってすぐに自走できるツールをお渡しできる研修内容になっています。
次回は、第4講でお話している業務フローについてお伝えします。